卜部平麻呂(読み)うらべの ひらまろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「卜部平麻呂」の解説

卜部平麻呂 うらべの-ひらまろ

807-881 平安時代前期の官吏
大同(だいどう)2年生まれ。卜部氏の祖。亀卜(きぼく)に長じ,神祇官(じんぎかん)の卜部となる。承和(じょうわ)5年(838)遣唐使にくわわり,帰国後,神祇大史(たいさかん)。のち権大佑(ごんのたいじょう)となり宮主(みやじ)を兼任。三河権介(ごんのすけ),丹波介などをつとめた。元慶(がんぎょう)5年12月5日死去。75歳。伊豆(いず)出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の卜部平麻呂の言及

【卜部氏】より

…とくに重要な点は,この卜部の中から,中臣氏が分立し,しだいに諸国の卜部を統属下に置いていったことである。卜部氏は平安時代に至るまで活躍し,9世紀では壱岐の石田郡の宮主(みやじゆ),外従五位下卜部是雄は伊岐宿禰を賜姓されたが,卜術にひじょうに優れていたのを賞されたためであり,また伊豆の卜部からは,従五位下丹波介卜部平麻呂が出て亀卜の道を高めている。この平麻呂の後は兼延以後,神祇官に務めるかたわら,吉田社務を兼ねるに至り,兼熙の代には吉田と名のることとなった。…

※「卜部平麻呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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