…とくに重要な点は,この卜部の中から,中臣氏が分立し,しだいに諸国の卜部を統属下に置いていったことである。卜部氏は平安時代に至るまで活躍し,9世紀では壱岐の石田郡の宮主(みやじゆ),外従五位下卜部是雄は伊岐宿禰を賜姓されたが,卜術にひじょうに優れていたのを賞されたためであり,また伊豆の卜部からは,従五位下丹波介卜部平麻呂が出て亀卜の道を高めている。この平麻呂の後は兼延以後,神祇官に務めるかたわら,吉田社務を兼ねるに至り,兼熙の代には吉田と名のることとなった。…
※「卜部平麻呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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