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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…今後の実践的努力の蓄積の期待される分野であるが,その際,ある程度の系統的指導の可能な字は,それを配慮して教える(たとえば〈言〉と〈舌〉を教えてから〈話〉を教える),読本の中での用法とともに教えるだけでなく,熟語づくりや用例捜しなどと並行して学ばせる,漢字の発生,種類,作られ方,読み方の規則などをとりたてて学ばせる(漢字文化の学習)などを重視する必要がある。なお学習すべき漢字数は,旧学制時代は義務教育6年間で約1360字もあったことの反省から,第2次世界大戦後は1948年に〈教育漢字〉881字を定め,これを9年間の義務教育期間に学べばよいということになった。この数は58年に6年間(小学校)で学ぶべきことになり,68年には996字となって,若干であるが再び増加の傾向にある。…
…したがって,漢字の負担といっても無限大なのではない。そこで官庁や新聞で使用する文字を制限しようとしたものが当用漢字字(1946告示)で,義務教育のうちに書取りができるようにというのが教育漢字881字(1948告示)であるが,その選択にあたって使用頻度調査とか,複合語形成度調査とかを事前におこなわずに定めたもので,選択の基準は確立されていなかった。その後(1951),人名に用いる漢字92字が別表として追加され,後述のように字数はさらに増える。…
…日常生活に使用する漢字の範囲として,1946年11月に内閣訓令および告示によって公布された〈当用漢字表〉にある1850種の漢字。48年には〈当用漢字別表〉が公布され,1850字のうち881字は義務教育で学ぶべき漢字,すなわち教育漢字とされた。音訓表,字体表もおのおの公布され,人名漢字についても制限が加えられた。…
※「教育漢字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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