卯月の忌み(読み)ウヅキノイミ

デジタル大辞泉 「卯月の忌み」の意味・読み・例文・類語

うづき‐の‐いみ【×卯月の忌み】

陰暦4月の賀茂の祭に関係する者が、潔斎のため、祭りに先立って家にこもること。
「ほととぎす―にこもるを思ひ知りても来鳴くなるかな」〈山家集・上〉
御田植え祭りの前の物忌み

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卯月の忌み」の意味・読み・例文・類語

うづき【卯月】 の 忌(いみ)

  1. 田植祭にとりかかる前の物忌み。
  2. 陰暦四月、京都賀茂祭の前に、神事に奉仕する者が精進潔斎(しょうじんけっさい)すること。
    1. [初出の実例]「帰る春卯月の忌にさしこめてしばしみあれの程だにも見む〈源俊頼〉」(出典:金葉和歌集(1124‐27)春・九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android