ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「危素」の意味・わかりやすい解説
危素
きそ
Wei Su
[没]洪武5(1372)
中国,元末明初の学者。江西省金谿の人。字は太樸。至正1 (1341) 年経筵 (けいえん) 官となり,遼,金,元3史編纂に参加。参知政事,翰林学士承旨,嶺北行省左丞などを歴任。一時官を辞し,再度翰林学士承旨を拝命したとき,元皇室の滅亡にあい自殺をはかったが,彼以外に国史を知る者なしといさめられ,断念。史庫に迫った明軍から元実録を守った。明成立後翰林侍講学士となったが,元の臣であったため左遷され,1年余で死去。元末至正年間 (41~67) の詩文の大家。『危太僕文集』 (20巻) ,『詩集』 (2巻) 。
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