原下村(読み)ならばらしもむら

日本歴史地名大系 「原下村」の解説

原下村
ならばらしもむら

[現在地名]美作町楢原下

さわ村の北東にある。梶並かじなみ川左岸沿いに倉敷くらしき村から因幡に至る往来が通り、北東は楢原中村・楢原上村。楢原は「和名抄」記載の英多あいた郡楢原郷の遺称地。「蔭涼軒日録」長享二年(一四八八)九月一五日条に「作州英多楢原」とあり、京都相国しようこく鹿苑ろくおん院領であった。納所は紹禧都寺で(同書同月二二日条)、「鹿苑日録」明応七年(一四九八)一月一五日条には紹禧が年貢にかかわる使者を送っている。年貢は天文九年(一五四〇)一月に八貫文、同五月に二貫文を納めている(同書同年条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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