出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…血管系が確立されるまで,物質輸送の媒体としての体液を入れる閉鎖性の空間としては体腔がある。大部分の後生動物は,体腔の形成様式によって,原体腔動物と真体腔動物に分けられる。原体腔protocoelは,胞胚腔blastocoel(胞胚期の胚の内腔,分割腔とも呼ばれる)が体壁と消化器,生殖器との間の腔として残ったもので,中胚葉性上皮で内張りされることのない点で,中胚葉性上皮で囲まれた腔として形成される真体腔deuterocoelと異なる。…
…そのでき方には発生中の卵の割球の間や,下等動物の体を満たしている間充組織の中に現れたすきまのような簡単なものから,他方,体節形成の一定の順序を経て発生するものまでいろいろの段階のものがある。そこで,前のような簡単なものを原体腔protocoel,それに対して後のものを真体腔deuterocoelと呼んで区別をしている。一般に原体腔を有するものは,無脊椎動物の中でもごく下等な種類(扁形,ひも形,袋形(たいけい)などの動物群)で,これらを原体腔類と総称する。…
※「原体腔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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