条虫類(読み)じょうちゅうるい(英語表記)Cestoda; tapeworm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「条虫類」の解説

条虫類
じょうちゅうるい
Cestoda; tapeworm

扁形動物門条虫綱に属する種類の総称。体が細長く,真田紐状を呈するためサナダムシとも呼ばれる。単節条虫類,多節条虫類の2亜綱に分けられ,ともに脊椎動物管に内部寄生している。単節条虫類では体が1個の体節から成り,頭節と片節分化はないが,条虫類の大部分を占める多節条虫類では頭節に続いて多数の片節が連なっていて,全長が 10mに達するものもある。体表は厚いクチクラ表皮でおおわれ,上皮細胞はなく,体表から直接栄養を吸収する。消化器官は退化し,感覚器もない。頭節には吸盤,吸溝,などの吸着器官が発達していて,これで宿主腸壁に吸着する。各片節には排泄系,神経系のほかに雌雄1組の生殖器官があり,同一片節内で自家受精する。第1,または第1と第2中間宿主を経て変態し,終宿主に寄生する。広節裂頭条虫有鉤条虫縮小条虫など約 3400種が知られている。

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精選版 日本国語大辞典「条虫類」の解説

じょうちゅう‐るい デウチュウ‥【条虫類】

〘名〙 扁形動物門の一綱。からだは非常にたくさんの片節が鎖のように連なり、体長一〇メートルになるものがある。頭には吸盤や鉤があって宿主の腸壁にくいこむ。大部分は雌雄同体で、各節ごとに一組あるいは二組の雌雄の生殖器官が存在する。いずれも中間宿主を経て成虫になる。広節裂頭条虫有鉤(ゆうこう)条虫など多くの種類があり、脊椎動物の腸に寄生して大きなを与える。

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栄養・生化学辞典「条虫類」の解説

条虫類

 サナダムシともいう.扁形動物門[Platyhelminthes]に属する寄生虫.長いものは10mにも達する.

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