原在泉(読み)ハラ ザイセン

20世紀日本人名事典 「原在泉」の解説

原 在泉
ハラ ザイセン

江戸時代末期〜大正期の日本画家



生年
嘉永2年4月23日(1849年)

没年
大正5(1916)年2月22日

出生地
京都

別名
号=松濤

経歴
代々禁中の絵師をつとめる原家の4代目として生まれる。10歳より父に絵を学び、13歳で禁中の御用画「秋草」を制作。その後讃岐武蔵などを遊歴明治13年京都府画学校出仕となり、27年辞任。15年第1回内国絵画共進会で審査員をつとめ、同展で銅印、17年第2回で銅章を受け、17年パリ日本美術縦覧会に「金閣寺」を出品。23年第3回内国勧業博で妙技2等、28年同第4回で妙技3等、30年全国絵画共進会で3等を受賞、26年のシカゴ万博にも出品。有職故実に精通し、「明治天皇御大喪絵巻」など宮中の御用画を多く描いた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原在泉」の解説

原在泉 はら-ざいせん

1849-1916 明治-大正時代の日本画家。
嘉永(かえい)2年4月23日生まれ。原在照の子。原派4代。明治13年京都府画学校教授。有職(ゆうそく)故実にくわしく,作品に「明治天皇御大喪絵巻」や仁和寺宸殿(にんなじしんでん)の障壁画などがある。大正5年2月22日死去。68歳。京都出身。字(あざな)は子昆。別号に松濤。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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