原田祖岳(読み)ハラダ ソガク

20世紀日本人名事典 「原田祖岳」の解説

原田 祖岳
ハラダ ソガク

明治〜昭和期の僧侶 曹洞宗大学教授



生年
明治4年10月13日(1871年)

没年
昭和36(1961)年12月12日

出生地
福井県小浜

別名
号=大雲

学歴〔年〕
曹洞宗大学林〔明治33年〕卒

経歴
福井県小浜にある仏国寺の原田祖道について得度し、のちその法を嗣ぐ。明治34年に曹洞宗大学林を卒業したのち、丘宗潭や秋野孝道ら曹洞宗の高僧たちの許に参禅。次いで京都南禅寺の豊田毒湛にも師事し、臨済禅を学んだ。44年母校曹洞宗大学林の教授に就任。この頃、曹洞教会雑誌「昇華誌上において曹洞宗の学僧・忽滑谷快天正信問題について論争を交わしている。その後、千葉県長安寺・盛岡報恩寺を経て大正11年福井発心寺17世の住職となり、さらに京都宮津の智源寺住職も兼任。公案禅を主張し、多くの僧を指導したが、昭和12年智源寺を辞して発心寺の隠寮赫照軒に入った。著書に「参禅の階梯」「普勧坐禅儀講話」「無門関提唱録」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原田祖岳」の解説

原田祖岳 はらだ-そがく

1871-1961 明治-昭和時代の僧。
明治4年10月13日生まれ。曹洞(そうとう)宗の丘宗潭(そうたん)や臨済(りんざい)宗の豊田毒湛(どくたん)らに師事。明治44年母校曹洞宗大(現駒沢大)の教授。福井県発心寺,京都智源寺の住職となり,僧俗を指導した。忽滑谷(ぬかりや)快天との正信(しょうしん)論争は有名。昭和36年12月12日死去。90歳。福井県出身。号は大雲。著作に「普勧坐禅儀講話」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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