厭世（読み）えんせい

精選版 日本国語大辞典

えん‐せい【厭世】

〘名〙 (「せい」は「世」の漢音) この世や人生は悪と苦にみちていて生きていることがつまらないものだと思うこと。世の中をいとうこと。⇔楽天。

※厭世詩家と女性（1892）〈北村透谷〉「誠信の以て厭世(ヱンセイ)に勝つところなく経験の以て厭世(ヱンセイ)を破るところなき純一なる理想を」 〔荘子‐天地〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

えん‐せい【^×厭世】

世の中をいやなもの、人生を価値のないものと思うこと。「厭世自殺」

出典　小学館

普及版 字通

【厭世】えんせい

世をいとう。〔荘子、天地〕千世に厭(あ)き、去りて上す。彼の白雲に乘じ、に至らん。三患至ること無く、身、常に殃(わざは)ひ無し。

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出典　平凡社「普及版 字通」