…しかし,学校教育の普及が遅れているとき,人々は本だけを頼りに試験合格をめざすことになる。明治年間には,学校に行きたくても行けない人々のための受験参考書が数多く出版された。初めは学校用の教科書がそのまま独学用の受験参考書とされたが,やがて,教科書のわかりにくいところを懇切ていねいに解説する講義録形式の本がふえ,さらには,実際の試験問題と類似の問題を数多く並べて〈実戦〉に備えられるよう配慮されたものが現れた。…
※「参考書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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