及び腰(読み)オヨビゴシ

デジタル大辞泉 「及び腰」の意味・読み・例文・類語

および‐ごし【及び腰】

中腰で手を伸ばして物を取ろうとする、不安定な腰つき。へっぴり腰。
自信がなさそうなようす。遠慮したり恐れたりしているような中途半端な態度。「政治改革及び腰になる」
[類語]屁っ放り腰中腰浮き腰

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「及び腰」の意味・読み・例文・類語

および‐ごし【及腰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 腰を少し曲げ、爪先立って遠くの物を取ろうと手をのばしたときのような不安定な姿勢。へっぴり腰。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「および腰になって垣の内を窺いて見ると」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一)
  3. ( 比喩的に ) 何かに取り組む姿勢に自信がなくて、おどおどしているようす。あいまいな態度。
    1. [初出の実例]「くる春は及こしなり去年今年〈意敬〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
    2. 「破壊行動と聞いて及び腰になるとは」(出典:他人の顔(1964)〈安部公房〉灰色のノート)

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