浮腰(読み)ウキゴシ

デジタル大辞泉 「浮腰」の意味・読み・例文・類語

うき‐ごし【浮(き)腰】

重心が定まらない不安定な腰つき。へっぴり腰。「荷物の重さに浮き腰になる」
動揺したりして態度が落ち着かないこと。「強硬な反対にあって浮き腰になる」
柔道の技の一。相手自分後ろ腰に密着させ、腰のひねりで投げ倒す技。
取引方針が決定しないで迷うこと。
[類語](1中腰及び腰へっぴり腰/(2逃げ腰ちゃかちゃかうろちょろうろうろどぎまぎおたおたどぎどぎそわそわもじもじもぞもぞぐずぐずちょこまかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたやっさもっさてんやわんや

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精選版 日本国語大辞典 「浮腰」の意味・読み・例文・類語

うき‐ごし【浮腰】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふらついて不安定な腰。また、その腰つき。いまにも逃げ出そうとして腰の落ち着かない様子にもいう。
    1. [初出の実例]「えんぶだごんの蓮台に浮腰(ウキゴシ)の坐らぬ間に勧懲颪にまたたく燈火消えては暗に堕ると知らぬか」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)
    2. 「『あら、姉さんが!…』と浮腰になり、狼狽(うろうろ)して」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉八)
  3. 柔道の投げ技の一つ。相手の腰を浮かすようにして前にくずし、その腹部を引きつけて腰に乗せ、腰をひねって投げ倒すもの。
  4. 売り方または買い方の一方が、売りか買いかの方針に迷うこと。〔取引所用語字彙(1917)〕
  5. うきあし(浮足)〔取引所用語字彙(1917)〕

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