日本大百科全書(ニッポニカ) 「双遼」の意味・わかりやすい解説
双遼
そうりょう / ショワンリヤオ
中国、吉林(きつりん)省南部の県級市。遼河(りょうが)左岸に位置し、四平(しへい)地級市に属する。常住人口42万0865(2010)。1913年遼源(りょうげん)県が設置され、1940年双山(そうざん)県と合併して双遼県と改称された。1996年市制施行。この地域は元代よりモンゴル族の所領であったが、19世紀なかばから漢民族の入植が盛んとなり、コウリャン、トウモロコシ、アワ、大豆や獣皮の集散地として発展した。珪砂(けいさ)を豊富に埋蔵する。平斉(へいせい)線(四平―チチハル)が通じ、大鄭(だいてい)線(大虎山(だいこさん)―双遼)が分岐する。遼河水運の上限の位置にあたるが、現在その利用は少なくなっている。
[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]