最新 地学事典 「反応律速成長」の解説
はんのうりっそくせいちょう
反応律速成長
reaction-controlled growth
鉱物の成長を支配する律速過程が,結晶表面における反応のカイネティクスである場合の成長様式。鉱物の成長に関与する動的過程には,拡散による物質移動,反応熱の輸送,界面(結晶表面)における反応の三つがある。これらのうち最も遅い過程が鉱物の成長を支配する律速過程となる。反応律速成長では,結晶の周囲の基質中に拡散成分の化学ポテンシャル勾配がほとんど存在しない。そのため結晶の周囲に拡散反応帯(diffusion zone)が形成されることがない。岩石の組織上は,この点によって拡散律速成長と識別されるが,熱流律速成長と識別することは困難である。参考文献:G.W.Fisher(1978) Geoch. Cosmoch. Acta, Vol.42
執筆者:西山 忠男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

