〈行く〉と〈来る〉のような反対の意味をもった対語(対義語)antonymのこと。これにはいくつかの種類が考えられる。大-小,老-若,長-短のような対立は実際には〈相対的〉なもので,その間にはある基準の存在が予想され,それに基づいてこの対の一方が選ばれる。そしてこの対のいずれを否定しても,さらに大でも小でもないといった中間状態が可能であるし,暑-寒の間にさらに暖-冷のような対が認められることもある。このような対の関係に対して,男-女,生-死,表-裏,既婚-独身などでは,一方の否定は他方を指示する。この対は〈相補的〉で中間を許さない。しかし開-閉の対では,さまざまな開閉の程度が考えられ,その意味では大-小の関係に類似している。つぎに売-買,貸-借,あげる-もらう,夫-妻のような対は互いに〈逆の関係〉にあり,一方が同時に他方を成立させる条件をもっている。
反義語の成立のしかたは言語によって違っている。英語,ドイツ語のdeep-shallow,tief-seicht〈深-浅〉の対はフランス語にはみられない。そこではprofond〈深い〉の反対はpeu profond〈あまり深くない〉であらわされる。ちなみにラテン語では,altusが〈高い〉と同時に〈深い〉を兼ねている。日本語の紅-白なども日本語特有の独自の対語である。
執筆者:風間 喜代三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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