反間苦肉(読み)はんかんくにく

精選版 日本国語大辞典 「反間苦肉」の意味・読み・例文・類語

はんかん‐くにく【反間苦肉】

〘名〙 敵の仲をさくために、特に苦労して策を考えること。
歌舞伎筑紫巷談浪白縫黒田騒動)(1875)二幕「当家へお預け申したも、是にをらるる玄蕃殿が反間苦肉のお計らひゆゑ」

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四字熟語を知る辞典 「反間苦肉」の解説

反間苦肉

自分の身を苦しめたり犠牲にしたりして相手をあざむき、敵どうしの仲をさくための計略を考えること。

[使用例] ふたりかい現象の激発を用心ぶかく避けとおそうとした作者反間苦肉の策がそこから生まれてきた[平野謙島崎藤村|1946~56]

[解説] 「反間」は敵どうしの仲をさくこと。「苦肉」は敵をあざむくために、自分の身を苦しめること。

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