激発(読み)ゲキハツ

デジタル大辞泉 「激発」の意味・読み・例文・類語

げき‐はつ【激発】

[名](スル)
はげしい勢いで起こること。事件などが勃発すること。「暴動激発する」
はげしく奮い立つこと。「怒りが激発する」
火薬などが、はげしく爆発すること。
[類語]多発頻発群発興奮爆発熱狂熱中高揚感奮激昂げきこう逆上上気ぷっつん堪え難いたまらない忍び難いやりきれない激怒かっか癇癪かんしゃく憤懣ふんまん憤怒憤激短気短慮気短きみじか気が短い瞬間湯沸かし器けんか腰ちゃぶ台返しエキサイトフィーバー(―する)高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つわくわくするぞくぞくするどきどきするのぼせ上がる席を蹴る切れる堪忍袋の緒が切れる怒り心頭に発する血迷う血走る

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精選版 日本国語大辞典 「激発」の意味・読み・例文・類語

げき‐はつ【激発】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 火薬類などがはげしく爆発すること。
    1. [初出の実例]「我急に小銃を放ち導火すれば、忽材上の火薬線に移りて、激発閃迸」(出典:漂荒紀事(1848‐50頃)六)
  3. ある事態、現象がはげしい勢いで発生すること。
    1. [初出の実例]「ふたりの乖離現象の激発を用心ぶかく避けとおそうとした作者の反間苦肉の策がそこから生れてきた」(出典:島崎藤村(1946‐56)〈平野謙〉新生)
  4. はげしくふるい立つこと。感情が爆発すること。
    1. [初出の実例]「志も不達してをかしけていたほどに、激発して両人ながら泣なりぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
    2. 「みんな怺へた情が一時に激発した」(出典:土(1910)〈長塚節〉四)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐皇甫規伝〕
  5. はげしく声を発すること。〔琴操‐巻上〕
  6. 思うようにならないために無謀な行動をすること。やけになること。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「かかる物価沸騰の時勢に及んで割烹店などへまかりこすなんちふ義は所謂激発(ゲキハツ)(〈注〉ヤケニナル)の徒でござる」(出典安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉初)

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普及版 字通 「激発」の読み・字形・画数・意味

【激発】げきはつ

発憤する。宋・轍〔枢密韓太尉に上(たてまつ)る書〕百氏の書、讀まざる無しと雖も、然れども皆古人の陳迹にして、以て其の志氣を激發するに足らず。らくは沒(こつぼつ)せん。

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