取替え(読み)トリカエ

デジタル大辞泉 「取替え」の意味・読み・例文・類語

とり‐かえ〔‐かへ〕【取(り)替え/取(り)換え】

他のものと替えること。交換。「特売品は―がきかない」
新しいものに替えること。また、そのもの。予備。「電池の―を用意する」
立て替え。
「親共から百貫目余の―」〈浄・歌祭文
[類語]交換互換ごかん・付け替え・入れ替えチェンジ引き換え

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取替え」の意味・読み・例文・類語

とり‐かえ‥かへ【取替・取換】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「とりがえ」とも ) 代わりとなるもの。ひかえ。身がわり。
    1. [初出の実例]「せめて人の御恨みふかくはと、とりかへありて思すこの御参りを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)
  3. とりかえること。交換。
    1. [初出の実例]「世のひらけはじめの交易は、いはゆる物と物との取替(トリカ)へにて」(出典:開化問答(1874‐75)〈小川為治〉初)
  4. 代わりの品にみられるような、元の品と多少は異なっている点。ほんの少しのちがい。
    1. [初出の実例]「汝が旗の余(あまり)にとりかへもなく似たるに」(出典:源平盛衰記(14C前)二三)
  5. 金銭を立て替えること。金銭を一時用立てること。また、その金銭。
    1. [初出の実例]「会米参石分法徳取替間、代米三石渡落居雖之」(出典:鵤荘引付‐享祿二年(1529))

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