受戻し(読み)ウケモドシ

デジタル大辞泉 「受戻し」の意味・読み・例文・類語

うけ‐もどし【受(け)戻し/請(け)戻し】

[名](スル)
債務者借金弁済して、入質した物や借用証書を取り戻すこと。
債務者手形小切手などの支払いに際し、所持人に対して証券返還を求めること。

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精選版 日本国語大辞典 「受戻し」の意味・読み・例文・類語

うけ‐もどし【受戻・請戻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 質、または抵当にはいったものを代金を払って取り戻すこと。
    1. [初出の実例]「茶入の請戻(ウケモドシ)よろづともおまへ様ともどもに与四郎様の御力となりまゐらせ度」(出典人情本・春色恋廼染分解(1860‐65)四)
  3. いったん渡した金品を返してもらうこと。払い戻し。
  4. 手形、小切手の裏書人などが、償還を果たして、所持人から手形、小切手を取り返すこと。
    1. [初出の実例]「裏書人が手形の受戻を為したる日」(出典:手形法(1932)七〇条)
  5. 一度送り出した荷物を、送り主と受取人との合意のうえで、送り主に返すこと。

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