受筒(読み)ウケヅツ

デジタル大辞泉 「受筒」の意味・読み・例文・類語

うけ‐づつ【受筒】

具足背部につけた、軍陣指物を差し込むための筒。指筒さしづつ
生け花で、鉛や鉄製円筒形花留め

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「受筒」の意味・読み・例文・類語

うけ‐づつ【受筒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍陣の指物(さしもの)の棹(さお)をさしこむ細長い筒。背面中央、または右の後腰(うしろごし)に付ける。
    1. [初出の実例]「請筒につっぱめべい」(出典:雑兵物語(1683頃)上)
  3. 女性の陰部への連想から、転じて、情婦
    1. [初出の実例]「『さっきにからの様子を見るに、此の女は権太どのの』『アイ、受け筒でござんす』」(出典:歌舞伎・殿下茶屋聚(1781)四幕)
  4. 生け花で、花をいける円筒

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