デジタル大辞泉 「口に乗る」の意味・読み・例文・類語 口くちに乗の・る 1 人々の話の種になる。評判になる。「僕なんぞでも、こうやって始終書いて居ると少しは人の―・るからね」〈漱石・野分〉2 だまされる。口車に乗る。「迂闊うっかり―・ったのが矢張此方が馬鹿なのサ」〈魯庵・くれの廿八日〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「口に乗る」の意味・読み・例文・類語 くち【口】 に 乗(の)る ① 人々の話の種になる。世の中に広く知られる。評判になる。人口に膾炙(かいしゃ)する。[初出の実例]「人のくちにのれる歌にて侍るは」(出典:古本説話集(1130頃か)三九)② 相手の言葉にだまされて言う通りにする。口車に乗る。[初出の実例]「ツイ迂濶(うっか)り口に乗ったのが矢張(やっぱり)此方が馬鹿なのサ」(出典:くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例