口腹(読み)コウフク

デジタル大辞泉 「口腹」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふく【口腹】

口と腹。転じて、のみくい。飲食。また、食欲。「口腹を満たす」「口腹の欲」
口先と腹の中。言うことと思っていること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口腹」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふく【口腹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 口と腹。
  3. のみくい。飲食。また、生活。
    1. [初出の実例]「口腹(コウフク)の為に亡ぼさん事」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
    2. 「忽ちに口腹の欲に費やすものを、下流卑品の人と為す」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇)
    3. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  4. 口に出すことばと腹の中で思っていること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「口腹」の読み・字形・画数・意味

【口腹】こうふく

飲食。〔子、栄辱〕人にして師無く法無くんば、則ち其の心も、正(まさ)に其の口腹のままならん。~惟(た)だ(しゆくくわく)糟糠(さうかう)を之れ睹(み)ることを爲さば、則ち以て至足此(ここ)に在りと爲さん。

字通「口」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android