古佐布郷(読み)こさわごう

日本歴史地名大系 「古佐布郷」の解説

古佐布郷
こさわごう

紀ノ川の支流で南岸の山地を流れる不動谷ふどうだに川流域に位置し、高野山領六箇七ろつかしち郷の一(かつらぎ町の→六箇七郷

古佐布の名は寛弘元年(一〇〇四)九月二五日の太政官符案(前田家本「高野寺縁起」所収)にみえ、当時、高野山金剛峯寺と中納言平惟仲との係争地の一つであった。弘安八年(一二八五)九月日付の高野山金剛峯寺寺領注文(「続風土記」所収)には「古佐布郷」とあり、高野山領となっていたことが知られる。正安三年(一三〇一)六月一〇日の如達房畠地譲状(続宝簡集)では如達房が古佐布郷内の畠地を譲与。また延慶二年(一三〇九)三月二五日の恒近畠地竹原売券(同集)では「古佐布郷字馬道」の畠・竹原を、延元二年(一三三七)三月一五日の又太郎垣内屋敷売券(又続宝簡集)では「古佐布郷字ウ井垣内」の垣内・屋敷がそれぞれ売却されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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