古典主義の都ヴァイマール(読み)こてんしゅぎのみやこヴァイマール

世界遺産詳解 の解説

こてんしゅぎのみやこヴァイマール【古典主義の都ヴァイマール】

1998年に登録された世界遺産(文化遺産)。ドイツ中部にある都市で、農業国ザクセン・ヴァイマール公国の首都であったが、人口6000人の小都市だった。その地が大きく羽ばたきはじめたのは、1776年、君主カールアウグストがゲーテ(1749~1832年)を行政官として招いてからである。そこにシラー(1759~1805年)が加わり、ドイツ文化の一大拠点となった。『ファウスト』を生みだしたゲーテと「ウィルヘルム・テル」の作者として知られるシラーは互いにかたい友情で結ばれていた。その後も多くの芸術家や学者が集まり、ハンガリー出身の音楽家リストもヴァイマールで作曲活動を行った。世界遺産には、往時面影を残す建築物など12件を中心としたエリアが対象とされており、複数の城のほか、ゲーテの家、シラーの家、ヘルダー聖堂、ゲーテの山荘を含むイルム公園などがある。ヴァイマール古典主義の文学が花開いた地であることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はClassical Weimar

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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