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古典派の音楽 こてんはのおんがくclassical music

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古典派の音楽
こてんはのおんがく
classical music

バロック時代と 19世紀ロマン派の時代の中間に位置する 18世紀後半から 19世紀初頭にかけての音楽。特にウィーンで活躍したハイドン,モーツァルト,それにベートーベンを代表とするいわゆるウィーン古典派をさすことが多い。 18世紀前半から中葉にかけて,すなわちバロック後期に並行して,ホモフォニー様式,あるいはソナタ形式の原理などに象徴される新しい音楽様式がいわゆる前古典派の人びと (バッハの息子たち,マンハイム楽派,ベルリン楽派,北イタリアの作曲家たちなど) の努力で形成され,それがハイドンその他によって完成され,多くの新しいジャンルを生み出した。器楽曲の分野では,古典派の音楽は,交響曲,協奏曲,室内楽,独奏曲にそれぞれすぐれた作品を生み出したが,それらのすべてが対比的な要素を内にはらみながら彫塑的,造形的な形式の完成を指向する古典派ソナタの原理を軸としている。声楽曲の分野では,ピアノ伴奏歌曲,声楽的表現とシンフォニックな表現を融合したオペラが優位を占める。古典派からロマン派への移行は,ベートーベンの晩年に形式の束縛をゆるめる独自の情緒的表現となって現れてくる。なお,非常に一般的な形で「古典音楽」といった言い方があるが,これは「ポピュラー音楽」と対応する呼び方としてクラシック音楽をさすもので,古典派の音楽とは直接関係がない。また「フランス古典音楽」という表現もあるが,これはむしろバロック時代の音楽をさしているものである。

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