古妻(読み)フルメ

デジタル大辞泉 「古妻」の意味・読み・例文・類語

ふる‐め【古妻】

長い年月連れ添っている妻。老妻。ふるづま。
若妻わかめ得て―を内に置くならばふため狂ひと人やいはまし」〈咄・醒睡笑・六〉
人に嫁したことのある女。
「花の山高き梢と聞きしかどあまの子かとよ―ひろふは」〈盛衰記・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「古妻」の意味・読み・例文・類語

ふる‐め【古妻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古くから連れ添っている妻。長い間苦労をいっしょにしてきた妻。老妻。
    1. [初出の実例]「枇杷之大納言延光のふるめを妻にして世のひとにいわれ給」(出典:宝物集(1179頃))
  3. 一度、人の妻となった女。
    1. [初出の実例]「花の山高き梢と聞きしかど蜑の子かとよふるめひろふは」(出典:源平盛衰記(14C前)二)

ふる‐づま【古妻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふるつま」とも ) 長年つれ添っている妻。年老いた妻。また、先妻
    1. [初出の実例]「ふらひふらひふるつまいとし軒の雪〈美濃衆〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)

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