古市・金屋町(読み)ふるいち・かなやまち

日本歴史地名大系 「古市・金屋町」の解説

古市・金屋町
ふるいち・かなやまち

[現在地名]柳井市大字柳井津 古市・金屋

町の中心地、柳井川に沿って開かれた商業の一拠点。

古市は早くからいちが立ち、「玖珂郡志」によれば柳井市として一日、五日、八日、一三日、一七日、二二日、二五日、二七日に開かれていたことが記される。また金屋には鍛冶屋が多く、享徳三年(一四五四)廿日市はつかいち(現広島県佐伯郡廿日市町)鋳物師三郎次郎の、金屋の面々に対する、伊保庄賀茂いほのしようかも神社の洪鐘の注文に応じて商権を犯したことについての詫状がある(小田甲子郎家文書)。これによって中世、鋳物師が集団で居住していたことが判明する。

町通は長さ約二〇〇メートル、東西にやや湾曲して両側に妻入・切妻造、壁軒裏を塗り込めた商家が建ち並び、商業の中心地であった頃の面影を残している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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