古心寺(読み)こしんじ

日本歴史地名大系 「古心寺」の解説

古心寺
こしんじ

[現在地名]甘木市下秋月

秋月市街の北部に位置する。興雲山と号し、臨済宗大徳寺派。本尊釈迦如来。秋月藩黒田家の菩提寺(続風土記附録)。秋月藩初代藩主黒田長興が父長政の菩提を弔うため、正保四年(一六四七)の長政二十五回忌に創建した寺院で、長興は山林および野鳥のとり村で寺領五〇石を寄進した。長政の遺髪を仮墓に納めて造営され、霊屋は福岡にあった長政の茶室を移建したものという。長興は当寺の創建に先立ち、博多崇福そうふく寺江月(京都大徳寺前住)に寺号を依頼、江月は長政の法名興雲院古心道卜にちなんで名付けたという。創建は江月の没後となったが、江月を開山とし、弟子の江雪が二世となって入寺した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android