古戸河岸(読み)ふつとがし

日本歴史地名大系 「古戸河岸」の解説

古戸河岸
ふつとがし

[現在地名]太田市古戸

利根川左岸古海こかい河岸(現邑楽郡大泉町)上流に位置し、古戸道の利根川渡河点。河岸場は現在の石田いしだ川と利根川の合流点付近、刀水とうすい橋上流の堤防内にあったと考えられ、問屋は原口家と江原家の二軒であったと思われる。元禄三年(一六九〇)の幕府廻米津出河岸之道法并運賃書付(徳川禁令考)では江戸へ三五里、運賃米一〇〇石につき三石三斗。おもに年貢米の積出しに使用され、文久二年(一八六二)の船難破入用割合帳(大槻文書)などによれば古戸村および新井あらい大島おおしま鳥山とりやま長手ながて下浜田しもはまだ飯田いいだ鶴生田つるうだうちしまなどの各村が当河岸を利用しており、ほかに御用炭・種粕・大豆なども運ばれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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