古櫃神社(読み)こびつじんじや

日本歴史地名大系 「古櫃神社」の解説

古櫃神社
こびつじんじや

[現在地名]深谷市新戒

主要地方道本庄―妻沼めぬま線の南側に鎮座する。旧村社で、祭神は大荒明神。鎌倉時代に秦河勝の裔で新開氏の祖といわれる新開荒次郎実重が当地に館を構え、祖神の大荒明神を勧請伝来武具を櫃に入れて社の下に納めたのが創始と伝える。社蔵の銅製宝珠の中には弓矢八幡大明神像(像高四・五センチ)と土玉が納められており、宝珠には永禄七年(一五六四)一一月二五日の年紀と「勝善院殿前□□大守竹厳道節大居士含命奉納」という墨書銘がある。「風土記稿」に宝珠は民家のそばの狐穴より得たもので、中には八幡大神の像と刀鋒鉄獅子があったと記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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