古海流(読み)こかいりゅう(その他表記)paleocurrent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古海流」の意味・わかりやすい解説

古海流
こかいりゅう
paleocurrent

地質時代の海流。地層中の海生生物の化石の種類やその生態および大洋底堆積物からは,暖流系か寒流系か判別でき,その化石群を含む地層の分布からは暖流や寒流の範囲がわかり,その地層堆積時の海流を推定することができる。日本の中生代の鳥巣石灰岩が造礁サンゴ化石を含むことから,中生代ジュラ紀には暖流が太平洋側を北海道まで北上していたことがわかる。また新生代新第三紀鮮新世では,掛川動物群(→掛川層群)が太平洋側の暖流,大桑動物群(→大桑層)が日本海側の寒流の範囲を示す。近年,化石の殻中の酸素の同位体比から水温を推定し,また偽層などから流路の方向を出して,古海流をさらに詳しく復元する試みがなされている。

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