20世紀日本人名事典 「古賀専」の解説
古賀 専
コガ アツシ
大正・昭和期の労働運動家 造船重機労連初代委員長。
- 生年
- 明治41(1908)年10月1日
- 没年
- 平成5(1993)年12月20日
- 出生地
- 長崎県佐世保市
- 学歴〔年〕
- 佐世保海軍工廠教習所高等科卒
- 経歴
- 大正12年佐世保海軍工廠に入り、13年海軍連盟佐世保労愛会結成と同時に加盟、昭和3年3.15事件で検束され海軍軍法会議で起訴は免れたが解雇。5年佐世保社会民衆党常任書記となり西日本坑夫組合を結成、主事となった。6年中里炭鉱大争議で逮捕され諌早刑務所で服役、7年出獄、満州に渡った。戦後日本労働組合総同盟(総同盟)中央執行委員となり25年の総評結成で総同盟全国造船総労組連合会(後の造船総連)を率いて参加、常任幹事。高野実派の総同盟解体に反対、26年再建総同盟を発足させ27年総同盟総主事に就任。29年滝田実らと全日本労働組合会議(全労会議)を結成、副議長。以来総評に対決する右派労働運動のトップリーダーとなった。34年総主事を辞任、副会長。39年IMF・JC(国際金属労連・日本協議会)結成で副議長。47年造船総連を解消、全国造船重機械労働組合連合会(造船重機労連)を結成、初代委員長となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報