古都平遥(読み)ことへいよう

世界遺産詳解 「古都平遥」の解説

ことへいよう【古都平遥】

1997年に登録された中国の世界遺産(文化遺産)。平遥(ピンイャウ)は、山西省晋中市平遥県の県都で、同省の省都である太原から南へ約90kmに位置する。平遥には14~19世紀の明、清の時代に建設された町並みが残され、中国重点保護文化財に指定されている。古い町並みを取り囲む城壁は紀元前8世紀に築かれ、14世紀の明代に全面改修されたものである。高さは8~12m、厚さは3~5m、全長6.4kmあり、四角形に町を取り囲み、72の稜堡(見張り台)が配置されている。城内には、明、清の時代の街路楼閣役所商店民家などが残っている。平遥は金融業で活躍した山西商人故郷として知られているが、近代以前の金融機関である日昇昌票号も、この城内に建てられた。◇英名はAncient City of Ping Yao

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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