古音(読み)コオン

デジタル大辞泉 「古音」の意味・読み・例文・類語

こ‐おん【古音】

呉音が伝わる以前に日本に伝来していた漢字音。「意」を「お」、「止」を「と」と読むなど、古い万葉仮名の中などにみられ、中国の周・漢・魏などの時代の音の残存したものと考えられる。

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精選版 日本国語大辞典 「古音」の意味・読み・例文・類語

こ‐おん【古音】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古い時代の発音。日本では特に漢字音の、呉音が伝わる以前に伝来していた音をいう。昔の漢字音。
    1. [初出の実例]「面を赤ふして慙愧した様なほどに赧王とは云ぞ。古音は人扇反で赧(せん)なり。今昔は奴板で赧(たん)ぞ」(出典史記抄(1477)三)
    2. [その他の文献]〔宋史‐芸文志・一〕
  3. 古代の音楽。
    1. [初出の実例]「南風之薫、古音罕聞、重華不作、雅鄭難分」(出典:蕉堅藁(1403)南音字銘、為香蔵主)

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普及版 字通 「古音」の読み・字形・画数・意味

【古音】こおん

古代の音。

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