叩けよさらば開かれん(読み)タタケヨサラバヒラカレン

デジタル大辞泉 「叩けよさらば開かれん」の意味・読み・例文・類語

たたけよさらばひらかれん

新約聖書マタイによる福音書」第7章から》ひたすら神に祈り、救いを求めれば、神は必ずこたえてくださる。転じて、積極的に努力すれば必ず目的を達成することができる。

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故事成語を知る辞典 「叩けよさらば開かれん」の解説

叩けよ、さらば開かれん

自分から努力すれば、おのずから可能性が開けることのたとえ。

[使用例] あの辺は私の好きなところで御座います。オオ叩けよ、さらばひらかれん――わたしどもはきっと最後勝利者でございますね[島崎藤村新生|1918~19]

[由来] 「新約聖書マタイ伝・七」に出て来る、イエスのことばから。口語訳では、「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである」とあります。

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ことわざを知る辞典 「叩けよさらば開かれん」の解説

叩けよさらば開かれん

自分から積極的に努力すれば、おのずから可能性が開けることのたとえ。

[使用例] あの辺は私の好きなところでございます。おお叩けよ、さらば啓かれん――わたしどもはきっと最後の勝利者でございますね[島崎藤村*新生|1918~19]

[解説] 新約聖書に由来することばで、キリスト教では、神の国の門は待っていても開かれず、ひたすら神に祈り、救いを求める者に神はこたえてくれるという意味で用いられます。日本では、キリスト教信仰とは必ずしも関係のない文脈で使われることも多くあります。

英語〕Seek and ye shall find.(尋ねよ、さらば見出さん)

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