叩の与次郎(読み)たたきのよじろう

精選版 日本国語大辞典 「叩の与次郎」の意味・読み・例文・類語

たたき【叩】 の 与次郎(よじろう)

  1. ( 「与次郎」は京都の悲田院村に住んだ非人頭通称。転じて、与次郎支配下の門付芸に従事した者の総称 ) 江戸時代正月手拍子をとり早口に祝いの文句を唱えながら、市中を巡り歩く者の通称。
    1. 叩の与次郎〈人倫訓蒙図彙〉
      叩の与次郎〈人倫訓蒙図彙〉
    2. [初出の実例]「住(すむ)人もなく不断あき家 門口をたたきの与次郎徒(いたづら)に〈松山玖也〉」(出典:俳諧・二葉集(1679))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android