右近の馬場(読み)ウコンノババ

デジタル大辞泉 「右近の馬場」の意味・読み・例文・類語

うこん‐の‐ばば【右近の馬場】

右近衛府に属した馬場。平安京一条大宮の北にあって、近衛このえ役人くらべ馬行事などが行われた。→左近の馬場

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「右近の馬場」の意味・読み・例文・類語

うこん【右近】 の 馬場(ばば)

  1. [ 一 ] 右近衛府に属した馬場。毎年五月、ここで近衛(このえ)の役人の競馬(くらべうま)の行事があった。右近のうまば。右近衛の馬場(ばば)。⇔左近の馬場
    1. [初出の実例]「右近馬場馬留使官両三侍」(出典:御堂関白記‐長和五年(1016)三月七日)
  2. [ 二 ] 謡曲。現在曲「右近」の古名

うこん【右近】 の 馬場(うまば)

  1. うこん(右近)の馬場(ばば)
    1. [初出の実例]「むかし、右近のむまばのひをりの日」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・四七六・詞書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android