合い着(読み)あいぎ

精選版 日本国語大辞典 「合い着」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぎあひ‥【間着・合着】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 衣服と衣服の間に着る衣服。
    1. (イ) 中古、打掛姿のときに、打掛の下に着ける重ね着の中でいちばん上の衣服。近世では、奥女中などの打掛と下着との間に着る、「間赤(あいあか)」「間黄(あいぎ)」「間白(あいじろ)」の類。
    2. (ロ) 近世、一般には、上着肌着の間に着る衣服。
      1. 間着<b>①</b><b>(ロ)</b>
        間着(ロ)
      2. [初出の実例]「肌衣相着(アイギ)は色々を装ひ」(出典洒落本・禁現大福帳(1755)三)
    3. (ハ) 女物の紋付三枚がさねの中に着る赤色のもの。
    4. (ニ) 胴着の類。
      1. [初出の実例]「安永の頃〈略〉胴著と号し、〈略〉襟袖なしの間著也」(出典:随筆・反古染(1753‐89頃))
  3. あいふく(間服)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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