合力金(読み)コウリョクキン

デジタル大辞泉 「合力金」の意味・読み・例文・類語

こうりょく‐きん〔カフリヨク‐〕【合力金】

施し与える金。援助の金。
江戸城大奥に仕える女中に与える給金。ごうりききん。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「合力金」の意味・読み・例文・類語

こうりょく‐きんカウリョク‥【合力金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 援助の金。施しの金。合力銀。
    1. [初出の実例]「沙汰なしの合力金(カウリョクきん)を五両七両あるひは身体相応に十両もやりて」(出典浮世草子西鶴織留(1694)六)
  3. 江戸幕府で、大奥に仕える女中に与える給料。ごうりききん。
    1. [初出の実例]「御合力金は、此度御増被下候共に」(出典:御触書天明集成‐三八・明和三年(1766)二月)
  4. 表向きの金に対する裏金
    1. [初出の実例]「代金弐百四拾両にて、外に内証合力金百弐拾両相添」(出典:延宝七年一二月尾張海部郡鳥ケ地前新田証文(1679))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android