合百(読み)ごうひゃく

精選版 日本国語大辞典 「合百」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ひゃくガフ‥【合百】

  1. 〘 名詞 〙 ( 昔、米一合につき銭百文をかけて勝負したところからいう )
  2. 市場で成立する相場標準として勝負を決する一種の賭博行為。おもに米穀取引所付近で行なわれた。こき。
    1. [初出の実例]「彦介のはうにも米相場の合百(ガフヒャク)と云ふ小さな熱病があったのだ」(出典普賢(1936)〈石川淳〉四)
  3. ごうひゃくし(合百師)」の略。
    1. [初出の実例]「曩に農商務省令の発布ありし為め、蠣殻町の合百は非常に狼狽して」(出典:毎日新聞‐明治二九年(1896)四月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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