吉備寺(読み)きびじ

日本歴史地名大系 「吉備寺」の解説

吉備寺
きびじ

[現在地名]真備町箭田

旧山陽道の北に位置する。鏡林山と号し、真言宗御室派。本尊薬師如来。寺伝では吉備真備建立。真備の事績とともに寺伝は正徳二年(一七一二)の「吉備寺記」、寛保二年(一七四二)の「吉備寺和記」に詳しい。境内および一帯箭田やた廃寺の跡で、境内庭園には奈良時代のものと推定される礎石が転用され、塔心礎もある。出土した鬼瓦ほか三枚は国指定重要文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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