吉峰寺(読み)きつぽうじ

日本歴史地名大系 「吉峰寺」の解説

吉峰寺
きつぽうじ

[現在地名]上志比村吉峰

吉峰よしみね集落の西方、標高二五〇メートルの山腹にある。曹洞宗。本尊釈迦如来。寛元元年(一二四三)道元が京都から越前に下国し、その後二年間留錫した道場と伝える。その後、長く荒廃していた。正徳五年(一七一五)天竜てんりゆう(現福井県松岡町)の二世雄峰が松岡藩主松平昌平を説いて復興に努めたが、遅々として振るわず、明治八年(一八七五)廃寺となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の吉峰寺の言及

【上志比[村]】より

…繊維工業も主要産業の一つとして福井機業の一端をになっていたが,零細企業で技術設備面に障害があり,近年は不振である。南東端の山崖にある吉峰寺は道元が越前に来て初めて開いた道場である。京福電鉄越前本線,国道416号線が通る。…

※「吉峰寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android