吉村貞司(読み)ヨシムラ テイジ

20世紀日本人名事典 「吉村貞司」の解説

吉村 貞司
ヨシムラ テイジ

昭和期の美術評論家,文芸評論家 杉野女子大学家政学部教授。



生年
明治41(1908)年9月24日

没年
昭和61(1986)年1月4日

出生地
福岡県浮羽郡吉井町

本名
弥吉 三光(ヤヨシ カズミツ)

学歴〔年〕
早稲田大学文学部独文科〔昭和6年〕卒

経歴
東京社、婦女界社などの記者、戦後は「新婦人」編集長を務めた後、昭和27年頃より、多彩な評論活動に入る。当初は文芸評論を行ったが、日本古代史や古代美術などの分野にまで研究領域を広げ、古代から現代に至る日本画の分野ではわが国の代表的評論家。58年7月、自ら詠んだ俳句句集「五風十雨」にまとめ、一句ごとに第一線画家41人のさし絵が付いた豪華本が話題を呼んだ。著書に評論「愛と苦悩古仏」「古仏の微笑と悲しみ」「日本美の特質」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉村貞司」の解説

吉村貞司 よしむら-ていじ

1908-1986 昭和時代の評論家。
明治41年9月24日生まれ。雑誌記者をへて戦後は「新婦人」編集長,のち杉野女子大教授。文芸評論のほか日本文化や日本美術,中国美術の評論で知られた。「古仏の微笑と悲しみ」「日本美の特質」などおおくの著作がある。昭和61年1月4日死去。77歳。福岡県出身。早大卒。本名は弥吉三光(やよし-かずみつ)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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