吉田 東伍(読み)ヨシダ トウゴ

20世紀日本人名事典 「吉田 東伍」の解説

吉田 東伍
ヨシダ トウゴ

明治期の歴史地理学者 早稲田大学教授。



生年
元治1年4月14日(1864年)

没年
大正7(1918)年1月22日

出生地
越後国蒲原郡保田村(新潟県北蒲原郡安田町)

旧姓(旧名)
旗野

別名
号=落後生

学歴〔年〕
新潟学校中等部中退

学位〔年〕
文学博士〔明治42年〕

経歴
小学校教員、北海道庁書記をしながら、ほとんど独学史学を学び、田口卯吉の主宰する「史海」へ投稿。明治24年より落後生の号で「読売新聞」に史論を発表、注目された。27年日清戦争に従軍、この頃から地名変遷の研究に没頭。34年東京専門学校講師、35年早稲田大学講師、40年教授に就任。同年に独力で完成させた「大日本地名辞書」(全11冊)は不朽名著とされる。人文地理学会を創立し主宰。また、能楽にも造詣が深く「世阿弥十六部集」の校訂刊行を行い、近代能楽研究に寄与した。他の著書に「日韓古史断」「徳川政教考」「維新史八講」「倒叙日本史」(全12巻)「利根川治水論考」「日本歴史地理之研究」など。平成9年新潟県安田町に地名に関する文献や地図などを集めた研究施設、吉田東伍記念博物館が完成。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「吉田 東伍」の解説

吉田 東伍 (よしだ とうご)

生年月日:1864年4月10日
明治時代の歴史地理学者。早稲田大学教授
1918年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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