改訂新版 世界大百科事典 「吉田天山」の意味・わかりやすい解説 吉田天山 (よしだてんざん) 江戸後期の大坂の講釈師。生没年不詳。本名菊地源蔵,岡崎兵部とも称する。西沢一鳳が《皇都午睡》で〈講釈の師〉と賛えた神道講談の名人。吉田一保(いつぽう)の門人格で襲名の意向もあったが実現しなかった。九州など諸国を巡って修業に励んだ。その著《北野実伝記》(1779)は菅原道真の一代記で,写本で伝わった。なお,その読みぶりの一端は《我儘草紙》によってうかがうことができる。執筆者:延広 真治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田天山」の解説 吉田天山 よしだ-てんざん ?-? 江戸時代中期-後期の講釈師。大坂の講釈界で活躍。吉田一保(いっぽう)の門人格で,のち講釈修業で各地をめぐった。岡崎兵部とも称し,軍書講釈は天山,神道講釈は兵部の名で演じたといわれる。安永8年(1779)「北野実伝記」をあらわした。姓は菊地。通称は源蔵。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by