20世紀日本人名事典 「吉田貞雄」の解説
吉田 貞雄
ヨシダ サダオ
大正・昭和期の寄生虫学者
- 生年
- 明治11(1878)年10月26日
- 没年
- 昭和39(1964)年4月15日
- 出生地
- 福岡県
- 学歴〔年〕
- 東京高等師範学校理科博物学部〔明治35年〕卒,東京帝国大学理学部動物学科選科〔明治39年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔大正7年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 浅川記念奨学賞〔大正8年〕,船員病の熱帯病学奨励賞〔大正9年〕
- 経歴
- 中学教諭、兵役を経て、東大選科を卒業、飯島魁教授の指導を受けた。明治42年広島高師講師、大正3年大阪府立高等医学校教諭、4年大阪府立医大教授となり、予科で動物学、学部で寄生虫学を担当。8〜10年欧米視察留学、続いて大阪帝大医学部教授となった。昭和9年から微生物病研究所所教授として寄生虫学講座を主催、14年退官した。条虫、肺吸虫、蛔虫、顎口虫の研究に従事、大正6年には蛔虫の肺循環を発見し寄生虫学発展に貢献した。著書に「寄生虫病」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報