吉良満義(読み)きら・みつよし

朝日日本歴史人物事典 「吉良満義」の解説

吉良満義

没年:延文1/正平11.9.23(1356.10.17)
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。貞義の嫡子。左兵衛佐,中務大輔,左京大夫。建武政権下において,関東管領府の実質的な主となった足利直義に従って鎌倉に下ってきた満義は,関東管領府廂番六番の頭人となり,さらに上洛して,康永3/興国5(1344)年一番引付頭人となった。尊氏派と直義派が抗争するようになると,直義派の重鎮として活躍する。観応3/正平7(1352)年2月,直義が横死すると,南朝に属し,関東から西上してしばしば京都を攻め,足利義詮美濃に走らせた。のち幕府に帰順

(伊藤喜良)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉良満義」の解説

吉良満義 きら-みつよし

?-1356 南北朝時代の武将。
吉良貞義の子。三河(愛知県)吉良氏足利尊氏・直義(ただよし)にしたがい室町幕府創立に協力。とくに直義に信任され,康永3=興国5年幕府の一番引付頭人となる。観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)で直義が尊氏に殺されると南朝に転じたが,のち幕府に帰参した。延文元=正平(しょうへい)11年9月23日死去。通称三郎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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