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浄弁 じょうべん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

浄弁
じょうべん

[生]?
[没]興国5=康永3(1344)頃?
南北朝時代の歌僧,法印。二条家の和歌四天王の一人だが,4人のうち経歴が最もはっきりしない。同じく四天王の一人の慶運の父。『続千載集』以下の勅撰集に 21首の作品がみえる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

浄弁 じょうべん

?-? 鎌倉-南北朝時代の僧,歌人。
天台宗。比叡(ひえい)山でまなび,権(ごんの)律師,法印にのぼる。二条為世(ためよ)門の和歌四天王のひとり。元亨(げんこう)4年(1324)為世から「古今和歌集」「後撰和歌集」の家説を伝授され,子の慶運らにつたえた。歌は「続(しょく)千載和歌集」以下6集の勅撰集に収録されている。康永3=興国5年(1344)以後90歳前後で死去したらしい。著作に「古今和歌集註」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうべん【浄弁】

鎌倉末・南北朝初期の歌僧生没年不詳。1340年(興国1∥暦応3)ころ90歳前後で没か。出自不明,もと叡山の僧で後に法印となる。二条派為世門の四天王の一人。とくに後半生に活躍し,子の慶運らに学統を伝えた。著作に《古今和歌集註》がある。今に残る和歌は少なく,《続千載集》以下の21首,《浄弁集》の41首がある。修辞にたけた典雅清澄な作が多い。〈湊江の氷に立てる芦の葉に夕霜さやぎ浦風ぞ吹く〉(《風雅集》)。

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大辞林 第三版の解説

じょうべん【浄弁】

南北朝時代の歌僧。青蓮院法印と呼ばれる。京都の人。吉田兼好らとともに二条為世門の和歌四天王と称される。享年九〇余歳。著「古今和歌集註」など。生没年未詳。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

浄弁
じょうべん

生没年未詳。鎌倉末・南北朝時代の歌僧。出自、経歴など不明な点が多いが、頓阿(とんあ)、兼好(けんこう)、慶運(きょううん)などとともに、二条為世(ためよ)門の「和歌四天王(してんのう)」と称された。もと叡山(えいざん)の僧で、権律師(ごんのりっし)に至る。1327年(嘉暦2)5月以降に九州に下向、私撰(しせん)集『臨永集(りんえいしゅう)』や『松花集(しょうかしゅう)』の撰集にも関係したとされる。1344年(興国5・康永3)の『高野山金剛三昧院(こうやさんこんごうさんまいいん)奉納和歌』の作者になっているが、これ以降まもなく、90歳前後の高齢で没したと推定される。和歌は『続千載集(しょくせんざいしゅう)』以下の勅撰集に21首入集(にっしゅう)
 杉立てる門田の面の秋風に月影寒き三輪の山本[稲田利徳]

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