同心円理論(読み)どうしんえんりろん(その他表記)concentric zone theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同心円理論」の意味・わかりやすい解説

同心円理論
どうしんえんりろん
concentric zone theory

アメリカの社会学者 E.W.バージェスが提唱した,都市における人間や施設の空間的な分布構造とその変動過程に関する理論。彼はシカゴの実証的研究を通して,1923年都市の構造を,(1) 中心ビジネス地区,(2) 遷移地帯 (都市発展の過程で取残され,土地利用が不安定的な中心ビジネス地区の拡張によって消滅する可能性の強い,スラムなど低所得者の居住地帯) ,(3) 労働者住宅地帯,(4) 一般住宅地帯,(5) 通勤者住宅地帯の5つに分類,これらの地帯が同心円的構造をなしてそれぞれ外側に隣接する地帯に侵入しつつ膨張していくものであるとした。この理論はその後,多くの批判反論を受けたが,都市の人口の機能的様式を把握する仮説として用いられ,さらに地域と社会階層の関連分析,都市計画などの面からいまなお有効性を失っていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む